長谷川コレクションは4つに分類して解説いたします。
•フェアリーランプ Fairly Lamp
•オイルランプ Oil Lamp
•キャンドルランプ Candle Lamp
•石油ランプ Kerosene Lamp
Fairy Lamp (フェアリーランプ)
フェアリーランプは、1880年頃イギリスのサムエル・クラークというキャンドルメーカーが台座と笠(シェード)を組み合わせて作った小さなかわいらしいナイトランプです。美しいガラスや磁器の笠を通して、キャンドルの炎が暗闇の中で淡い光を放ち、まるで妖精を思わせるランプです。
フェアリーランプのほとんどは有名なガラスメーカーが美術ガラス工芸の枠を極めた作品を競って作り、19世紀終わりころには、ヨーロッパ各地のみならずアメリカでも大流行していました。しかし、20世紀始め電気の普及と共に忘れ去られていきました。
1950年代頃、アメリカのガラスメーカー、フェトン社がフェアリーランプの復刻生産始め、現在に至っています。常時フェアリーランプを楽しむには、手軽に入手しやすく廉価なフェントン社やインティアナグラス社のランプをおすすめします。
Oil Lamp (オイルランプ)
紀元前6世紀ころには、ギリシャ、ローマでテラコッタ製のローマランプと呼ばれて使われていました。オリーブ油など植物に灯心を浸して灯していました。
ローマランプの時代から16世紀までの長い間、オイルランプは俗にいうアラジンランプのような、油壷に灯心を入れて灯す単純なものでありました。
前石油期のメカニカルランプの歴史
石油ランプ以前のランプを前石油期(プレケロシン)ランプといいます。
プレケロシン・ランプの燃料に、
- 動物油
- 植物油
- 鯨油
などを使用しました。
石油と違い、長時間灯すには強制的に油層から灯口の油を供給する必要がありました。
カルダンランプ
16世紀中頃、イタリアのカルダンが油壺を灯口の燃焼部分より高いところに置いて、重力で油を灯芯に給油する方式を発明しました。発明者の名前をとりカルダンランプとしました。
ランプ時計
高さ34cm
重力で油を灯芯に給油する仕組みはカルダンランプと同じです。 油壺のガラスを包む枠にローマ数字の目盛が刻まれ時間を計ります。19世紀頃、主にドイツ、フランス、セペインの上流階級で使われました。
ポンプランプ
高さ27cm
1748年ドイツのアベ.ド.ぺリニイはバネの力で油をバーナーの部分に押し上げるポンプランプを発明した。しかし、芯は依然紐芯だったので暗かった。
アルガンランプ
高さ34cm
1783年、スイスの化学者エーメ.アルガンが芯とバーナーに改良を加え、アルガンランプを発明した。アルガンランプはガラスのほやの使用と重力給油を組合せた石油ランプの起源と言われいます。
マントルアームランプ
高さ41cm
アメリカで1820年から1850年頃までマントルアームランプがありました。しかし、ほとんどアルガンランプの模倣です。 このマントルアームランプがスチューデントランプの原型とも言われています。
スチューデントランプ(読書用ランプ)
高さ53cm
19世紀中頃から使われ19世紀後半の石油期になっても使われた。アルガンランプを忠実に踏襲している。
カルセルランプ
高さ85cm
1798年、パリの時計細工師カルセルが油槽下部にあるゼンマイ仕掛けの小さなポンプを動かして油を上部のバーナーまで強制給油するカルダンランプを作りました。
アストラルランプ
高さ75cm
1808年、油槽を中空の環のようにして2本の油送管でバーナーの左右から重力で油を補給するアストラルランプがマルセによって発明されました。アストラルとは星のように照らすという意味です。 このランプを卓上型にしたのがフランス人のショパンでショパンの冠ランプといわれています。
シナンプラランプ(SINUMBRA)
1820年、イギリス人のジョージ.フリップスがアルガンランプの環状油槽の切口を楔形から薄い楕円形にするともっと影のできないことを発見しました。ジョージ.フリップスはこのランプをシナンプラランプと命名しました。 オランダ商館長は1826年に11代将軍徳川家斉に拝領してこのランプを献上しています。
モデラトールランプ
高さ72cm
1836年にフランス人の機械技師フラッショが、スプリングの力で油タンクの中のピストンを動かし油を中央の小さな油送管を通して上方のバーナーへ送るモデラトールランプを発明しました。 フランスを中心に広くヨーロッパに普及し、石油ランプ出現後も1880年頃まで作られました。
オイルランプの参考になる本
「Les Lampes a huile 発行元 Massin Editeur」は、数年前にアマゾンで購入した本です。
オイルランプの歴史を知るうえで、網羅的に記述してありとても参考になります。フランス語ですが、オイルランプの歴史に興味のある人にはおすすめの1冊です。

